立教大学の推薦入試

付属校はないものの内部進学率は高い

都内有名私立である「MARCH」では全てに付属高校が存在しています。
ただし立教大学のみ「付属校」という名称ではなく「系列校」もしくは「姉妹校」という名称で、一貫教育とは異なる教育方針をとっています。

しかしながら実質的には他の大学の付属校と同様に内部進学者が数多くおり、推薦枠としても相当な割合が系列校内で確保されています。

立教大学の系列校は「立教池袋中学校・高等学校」「立教新座中学校・高等学校」、姉妹校は「立教女学院中学校・高等学校」となっています。

また直接的な名称は異なるものの「香蘭女学校中等科・高等科」も毎年立教大学への一定の推薦枠があるということで実質的な姉妹校という位置づけです。
なお立教池袋と立教新座は男子校、立教女学院と香蘭女学校は女子校です。

これら系列校は中高一貫教育によりカリキュラムがとられているので、高校から外部入学をする生徒はおらず全て中高からの持ち上がりにより卒業となります。

立教大学はもともと聖公会(イギリス国教会)系列のミッションスクールであることがこうした方針につながっており、立教大学への内部進学をしない生徒も多くは外部の同様のミッション系大学への推薦を受けて進学します。

そういう意味で立教大学の推薦制度というのは他の私学とは大きく異るコンセプトであるということはまずしっかり理解しておいた方がよいでしょう。

立教大学の外部生以外の推薦制度

立教大学では大学から入学をする外部生のための推薦制度として「自由選抜入試」と「国際コース選抜入試」の2つを設置しています。

自由選抜入試とは他の大学で見られる自己推薦特別入試とだいたい同じような制度で、所定の応募書類に添付して自分の特技や実績、入学後の意気込みなどを示すことにより選抜を受けます。

推薦方式とはいえ入試であることには変わりがないので、試験においては書類選考・筆記試験・面接を受けて合否の判定となります。

しかしながらこの自由選抜入試については試験内容を事前にはっきり公表することはないので、実際にどういったことを質問されどんな試験を受けることになるかということは、予備校やゼミナールで専門対策の講義を受けなければいけません。

このときに自己推薦書として提出するものは国際バカロレア資格のようなグローバル系の資格やTOEFLなどの語学試験だけでなく、スポーツでの実績や文化芸術活動も含んでよいとされています。

推薦枠としてもう一つ「アスリート選抜入試」というものも実施されているので、過去に団体競技の競技実績で「正選手」として活躍をしたことがある人ならばそれをもとに推薦を受けることが可能です。