法政大学の推薦入試

イメージチェンジ戦略により新設備を増強中

法政大学といえば、「MARCH」大学の一つとして全国の受験生の一つの目標とされている大学です。
しかし世間的なイメージは決してよいものではなく、東京六大学として早稲田や明治と並ぶバンカラ大学とされていながら存在感を示すことができませんでした。

そこで近年では大胆なイメージ戦略を敢行しているところであり、それまでの古臭いイメージから新しい風を積極的にとりいれる先進的な大学へと生まれ変わりを始めています。

法政大学では「一般入試」と「推薦入試」といった区別の仕方はせずに、一般入試以外の方法での受験方法を「特別入試」として枠を作っています。

特別入試制度の中の一つとしてあるのが「自己推薦特別入試」と「公募推薦入試」で、これは志望理由書と調査書の提出と小論文・面接による推薦試験により判定をされます。

自己推薦を募集しているのは主に文系学部で、過去に海外などで何らかの実績を挙げたことがある生徒を特別に優遇する方法がとられています。
具体的には文学部の「日本文学科」「地理学科」と、人間環境学部、GIS(グローバル教養学部)、スポーツ健康学部、それと唯一の理系学部である「理工学部機械工学科航空操縦学専修」です。

特殊なのが公募推薦としての条件で「グローバル体験公募推薦」や「国際バカロレア利用自己推薦」といったちょっと聞いただけでは条件がわかりづらいものも見られています。

文科省肝いりの「スーパーグローバル大学創成支援」に採択

法政大学では一般入試制度にもTOEFLスコアをもとにした受験方法を取り入れるなど、特に国際的な動きに対応できるような教育と受験方法に積極的な動きを見せています。

これは文部科学省が行っている「スーパーグローバル大学等事業」としての創成支援に平成26年度に採択されたことを受けてのことです。

この動きは今後も続いていくことがはっきり宣言されており、グローバル化に対応可能な人材を育成していくという目標を掲げそのための受験制度や推薦制度をとっていくこととなっています。

先に説明をした特別入試枠における「グローバル体験公募推薦」とは、具体的には海外高校への留学体験がある学生を対象にしたもので、在学する高校の校長の推薦をもとにおもに文系学部において通常の受験ではわかりにくい本人の特性から合否を判断していくというものです。

もう一つの「国際バカロレア利用自己推薦特別入試」とは、ジュネーブに本部のある国際バカロレア機構が主催している世界的な教育プログラムである国際バカロレアを受験することにより、日本の教育の枠にとどまらない能力があるということを示すというものです。