立教大学の一般入試

全学部日程と個別学部日程の2種類から受験

立教大学の前身は1874年(明治7年)に創設された私塾としての「立教学校」です。
創始者は米国聖公会のウィリアムズ主教であったことから、これまでずっとミッション系大学の有名校としての地位を保ってきました。

ミッション系というと堅苦しいイメージもありますが、立教大学が校風として掲げているのが「自由の学府」ということで、従前の教育方法にとらわれない新しいカリキュラムや教育法を積極的に取り入れています。

MARCH5校の中ではちょうど真ん中にあるのですが、この中で比較をするとやはり「普通」という印象が強くなります。
学校のカラーとしては明治や法政のような元祖バンカラ校ではなく、青山学院大学に近いおぼっちゃん・おじょうちゃん校に寄っています。

ただし青山学院大学のようにいかにもお金持ちの息子・娘が集まるところというわけでもなく、校内を見渡してみても比較的おとなしくのんびりした感じの学生が多く見られています。

とはいえ受験においては日本国内の有名私学らしくかなりレベルは高く、学校の規模が小さめということもあり合格基準の最低ラインはかなり高くなっています。

人気学部になるほど合格ラインは上がります

立教大学には二箇所のキャンパスがあり、池袋キャンパスと新座キャンパスというかなり距離がある位置関係です。
このうち中心となっているのは都内池袋のキャンパスの方で、人気の高い法学部や経営学部、異文化コミュニケーション学部をはじめとし、社会学部や文学部、理学部、経済学部があります。

新座キャンパスでは観光学部とコミュニティ福祉学部、現代心理学部といった比較的新しくできた学部がまとめられているのでやはりより立教大らしいところというのは池袋と言えます。

人気もやはり池袋キャンパスの学部に偏重しており、特に法学部・経営学部・異文化コミュニケーション学部は試験の80%の正答がないと合格は厳しいようです。

試験の中でも特に難易度が高いことで知られているのが英語の読解問題で、ミッションスクール大学ということもありかなりの長文が出題されます。

しかしながら早稲田大学や慶応大学のように非常に難読な英語の長文に対して説明を作成しなくてはいけないといったようなものではなく、比較的読みやすい文章が選ばれる傾向にあります。

むしろ注意が必要なのが国語の方で、こちらで必ず出題される記述問題には慣れていない人は相当苦労をするようです。
全体的に読解に関する難易度は高くはないのですが、それに対しての回答を短答ではない文章として行わなければならないところに大きな特長があると言えます。

センター試験を利用した試験方式もあるのですが、こちらは応募者がより増えることから正答率85~95%と難関大学と同等かそれ以上の成績が求められます。