明治大学の推薦入試

一部学科でのみ行っている自己推薦特別入試試験

明治大学では一般入試の他に特別入試枠として各種推薦方式を実施しています。
代表的なものとして、文学部・農学部・総合数理学部が実施している「自己推薦特別入試」があります。

自己推薦特別入試では第一次選考と第二次選考との二段階方式での選抜となっており、最初に所定の書類を提出をしてそこで一定基準以上であった人が第二次選考の小論文と面接にのぞみます。

出願をするための条件は特に定められておらず全国の高校に在学中の卒業見込み生徒であれば誰でも応募をすることができます。
最も重要視されるのは「現在努力をしていること」と「入学後に何を学びたいか」といういう意欲です。

募集要項では提出書類として出願表とは別に自筆による「自己推薦書」や高校から提出される「評価書」、さらに自作の作品や研究・レポートを添付することができるものとなっています。

他にも外国語検定での試験成績を示す書類や、飛び級や繰り上げ級があったときの証明書、海外での単位取得実績、その他国際バカロレア資格などのグローバルな教育制度の試験結果をつけることもできます。

ただしこうした検定試験の実績はなければ絶対に合格をしないというわけではなく、その他に入学にあたっての意欲を示すことができていればよいといされています。

内部推薦であっても油断は禁物

明治大学は、明治大学付属明治、明治大学付属中野、明治大学付属中野八王子の三校があります。
他の有名私立大同様に明治大学もこうした付属高校からの内部進学を積極的に受け入れており、付属高校生のうちのほとんどの生徒が明治大学へと進みます。

もっとも明治大学への内部進学率が高いのが明治大学付属明治高校で、進学のための成績条件は厳しく設定されてはいるものの、それでも約8割近くの生徒が進学をすることができるようになっています。

その他の二校も7割以上は明治大学に進学をしているというデータが公表されているので、きちんと学習をしておけばそれほど推薦を受けるということは難しくないようです。

ただしこの数値はここ数年で急激に上昇してきたものであり、わずか3年ほど前までは付属校からの内部進学は5割程度にとどまっていたデータも残っているので決してエスカレーター式の進学方式ではないということがわかります。

明大中野高校で見てみると、内部進学は全体の70%、外部への進学は約17%、そして浪人生は約12%とかなり厳しい数字となってしまっています。

そのことを受けて付属校の在学中のうちから推薦対策ができる予備校やゼミナールを受講する学生もかなり見られます。
付属高校に入れば推薦はもらえるも同然かどうかは学校にもよりますので、そのあたりも学校選びの参考にしたいところです。